2013年02月13日

海の生き物を守る講演会報告

海の生き物を守る講演会に行きました。
簡単ですが、報告します。
遅刻したので、海の生き物を守る会のご挨拶が抜けています(>_<)
びっくりしたのは、日本中に高さ5m以上もある巨大な防潮堤を張り巡らす計画が進んでいること。
知らなかった〜!

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海の生きものを守る講演会報告

「海と共に生きる」
〜日本の海岸は今〜

2013年2月9日 台東区民会館

「ハチの干潟の保全と行政」
岡田和樹さん(ハチの干潟調査隊 代表)

広島県竹原市の「ハチの干潟」には、手付かずの自然海岸が残り多様な生物が棲息している。
その干潟に2005年、「藻場造成」という名目の埋め立て計画が浮上した。計画地は、藻場など造成する必要のない豊かなアマモ場。浚渫土を投棄するための計画であった。岡田さんたちは、2007年署名を集め、市、県に計画の中止を求め、「ハチの干潟」を守ることに成功。その後も観察会などを開催し、次の世代に貴重な干潟を残すために活動を続けている。
このように、「藻場造成」「自然再生事業」「人口漁礁」「エココースト事業」などと称して、土砂や鉄鋼スラグ等を投棄する例が多発しているそうだ。
愛媛県中島町でも「藻場造成」の名のもとに土砂の投棄が行われようとしたが、県の条例によって禁止された。
地元住民が近隣の海岸に関心を持ち、守っていくことが大切だ。


「巨大防潮堤計画と住民の意志」
畠山信さん(NPO法人森は海の恋人 副理事長)

今、日本中の海岸に「巨大防潮堤建設」が計画されている。
今回の被災地だけではなく、日本中にである。
その高さ5m〜14.7m。14.7mの高さの堤防を造るためには、底辺幅100m必要である。
畠山さんらは「防潮堤を勉強する会」(HP http://seawall.info/)を立ち上げ、地元(宮城県気仙沼市のある地区)では、防潮堤は必要ないと住民から要望して計画中止に持ち込んだ。

防潮堤の影響
 砂浜をつぶすために赤潮が増える。
 防潮堤が原因で町が衰退する。
 水門を締めるための犠牲者がでる。

行政はなるべく知られないように計画の手続きを進めているので要注意。
資料が難しくてわかりにくいが、早めに意見を出すことが大事。
これらの計画は災害復旧事業なので、アセスが必要ないそうだ。

千葉の参加者からの情報だが、九十九里では、防災のために道路の延長計画及び、高さ6mの防潮堤建設が決まったそうである。底辺40m・・・九十九里浜は消滅するかもしれない。


「ジュゴンの海の護岸建設」
安部真理子さん(公財 日本自然保護協会)

ジュゴンの北限棲息地、沖縄の嘉陽海岸に護岸工事の計画がある。
台風などの高波に対する防災のための工事である。
ジュゴン調査チーム・ザンと共に、事業者、地元住民との粘り強い交渉を続け、工事計画の内容変更や環境調査の追加を求めた。
その結果、護岸計画の一部にセットバック方式を導入させることができた。
海に近い砂浜に護岸を設置すると、防災機能を保持するのに巨大な建造物を作らなければならないが、陸上の海岸林の中に設置すると、規模を小さくしても同じ防災機能を保持できるのだ。

現在、沖縄で確認されているジュゴンは3頭である。


「なぜ日本の海岸はコンクリート化されたか?」
向井宏さん(海の生き物を守る会 代表・京都大学特任教授)

防災、海岸道路、砂浜保全、親水・・・様々な理由をつけて、コンクリート化された人口海岸は日本中を取り巻いている。さらに、ダム、砂防ダム、河口堰、港湾などにより、陸と海とのつながりが断ち切られている。水の循環だけでなく、砂の流れを失い、砂浜は、1年に2mの速度で消失している。
テトラポッド1個100万円、巨額の税金が使われる。
日本には、無駄にお金を使う公共事業をする理由があるのではないか。

イギリスでは、保全する海岸と、自然海岸とを分けていて、護岸している海岸は1割以下。自然災害で浸食される危険性のある家が2000世帯あるが、家を流されたら、安全な山の方に家を建てるという、ロールバック方式をとっている。

陸と海のつながった、本来の海岸をとりもどすことが大切である。


posted by ウミスルメ at 14:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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