2012年01月30日

沼田眞賞授賞式報告 後編

沼田眞賞授賞式の最終回です。

パネルディスカッション。

長島の自然を守る会は日本生態学会、日本鳥学会、日本ベントス学会などと動きを作ってきました。なぜ、研究者の方々との連携をうまくとることができたのでしょうか。(司会)

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最大の理由は上関の自然がすごいからです。一度、この海のすごさを知ると、その価値のわかる研究者は、何度も足を運ぶようになります。(高島)

生態学会で要望書を出すことが出来たのは、現地で長島の自然を守る会がひたむき活動しているらこそ。要望書を出した後、責任をもってその問題に関わっていかなければならない。それは研究者だけではできないことです。(加藤)

研究者としては、できるだけ質のいいデータをとって、社会に還元するために調査しています。長島の自然を守る会はその調査に同行しているだけ。その距離のとり方がいい。(飯田)

長島の自然を守る会は、地元の人の思いを大事にしながら、いい意味で一歩ひいて情報を発信する。地元の人たちの距離のとりかたも上手だと思います。長島の自然を守る会は、新しい視野を地元の人に提示してくれました。自分たちが当たり前と思っていたことが当たり前ではなかった。地域の誇りを示してくれました。(山戸)


長島の自然を守る会のメンバーも、一言ずつ話していただきました。
まず、下関から3時間半かけて通っている岡野さんと島田さん。野草の天ぷらやバーベキューで上関の自然を味わった。本当にいろんな生物と出会えたことは貴重な体験でした。お二人はツガイです(笑)。

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左から事務局の森田さん。平郡島から3時間かけて通っています。平郡は祝島と同じ離島。祝島に負けたくない。経験したノウハウを、平郡島にも生かしたい。がんばります!

真ん中の方が、高島さんのお連れ合いのミカモトさん。守る会の運転手。3年前に上関に移り住みました。これからも一生の仕事として自然を守る会の活動をしていきたいです。

マイクを持っていらっしゃるのが、小浜さん。暗闇の中でも船を操縦できる漁師さんです。最初は自然を守るということがよくわからなかった。自然はそっと自然にしておけば守れると思ったこともあります。が、自然は壊れやすい。守るのはすごく難しいことです。先ほど発表されたことは、十数年間、時間とお金をかけて、何より命をかけた調査でした。夜オオミズナギドリの声を一声だけ聴きに行ったこともある。鳥や生き物を守れば、いつか幸せを持ってきてくれると思います。船に乗る人の命を守るのが私のつとめです。

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すばらしい上関の生物たちと、すばらしい人々の大変な努力で上関の海が守られています。
すごいことです。
「奇跡の海」本当にそうだと思いました。


映像でご覧になりたい方は原子力資料情報室のUstreamアーカイブへ

http://www.ustream.tv/recorded/19922956
http://www.ustream.tv/recorded/19926031
http://www.ustream.tv/recorded/19926274


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2012年01月26日

沼田眞賞授賞式報告 中編

沼田眞賞授賞式の続きです。

続いて、加藤真先生のお話。
日本には小石だらけの礫浜が多い。その石の隙間にミミズハゼが棲んでいる。世界で14種類認められているけれど、田の浦にはそのうちの7種類がいて、世界最高のミミズハゼの多様性を誇るところです。海の小さい生物の話を熱く語ってくださいました。

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飯田知彦先生のお話。
カンムリウミスズメは、繁殖期しか観測されていませんでした。それ以外はどこに居るかもわからない謎の海鳥でしたが、飯田先生が、世界で初めて繁殖期以外のカンムリウミスズメを上関で確認しました。瀬戸内海は海鳥にとっても大切な海です。

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山戸孝さんのお話。
現在、祝島島民は500人を切りました。もう島民自体が絶滅危惧種、若い僕なんかは希少種です。
福島の事故を受けて、上関原発の工事は一時中断しています。しかし中国電力は建設を諦めたわけではありません。
ただ、原子炉設置許可はまだおりていないし、山口県知事は、国の施策が原発推進に変わらない限り、埋め立て許可を延長しないと明言しています。今年の10月までに埋め立てを終了しなければならないという規定になっています。
祝島では、去年の1月から原発の金に頼らない地域づくりを目指して、自然エネルギー100%プロジェクトに取り組んでいます。自然を守ることと経済を回していくということを両立するような活動を、長島の自然を守る会と共にやっていきたいと思います。

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続きはまた後日。
今日はこのへんで。

映像でご覧になりたい方は原子力資料情報室のUstreamアーカイブへ

http://www.ustream.tv/recorded/19922956
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2012年01月24日

沼田眞賞授賞式報告 前編

長島の自然を守る会、沼田眞賞授賞式に参加しました。
会場は、清澄庭園の一角にある大正記念館。
広〜い窓の外には見事な庭園が広がっています。
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授賞理由は、瀬戸内海長島周辺の生態調査に基づいた原発問題に対する普及活動。
公益財団法人日本自然保護協会の理事長田端さんより、記念のタテが授与されました。

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副賞のデジカメも受け取りました。森田事務局長、嬉しそうです。

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山口から駆けつけた主要メンバー。みんなで記念撮影。

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記念講演です。最初は、長島の自然を守る会代表の高島美登里さん。
1999年に発足以来、12年間で、調査1000回以上、アセスメントやり直し申し入れ22回、行政へ保護対策の申し入れ43回、全国署名3回、シンポジウム21回・・・
去年の1月2月は埋め立てのための台船が来るので、夜も眠れませんでした。

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希少種が見つかるたびに、アセスメントをやり直す必要があります。
カンムリウミスズメが発見されたことで工事が1年遅れました。
生き物たちも頑張ってくれました。
マスコミがセスナを出した時にスナメリが子連れのファミリーで出演してくれたり、
カンムリウミスズメも、新聞記者が同行しているときに子連れで登場してくれました。

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現在、原発に頼らない町づくりを目指して、新しい活動を展開しています。
自然観測船「きぼう」の活用。
上関の海の幸おまかせパックの契約販売など。
私たちの活動はエンドレスです!とますます瞳を輝かせていました。

続きはまた後日。
今日はこのへんで。

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2012年01月18日

沼田眞賞案内チラシ

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2012年01月12日

長島の自然を守る会 沼田眞賞を受賞!

第11回沼田眞賞 授賞式と記念講演会のお知らせ
「長島の自然を守る会」
〜上関原発計画に向き合い、奇跡の海・長島の豊かさを守る〜

公益財団法人 日本自然保護協会(理事長 田畑貞寿、会員2万4千人)は、自然保護にすぐれた実績を挙げた方・団体を表彰する「第11回 沼田眞賞」の授賞式と記念講演会を、1月22日に、清澄庭園大正記念館(東京都江東区)で開催します。今年の受賞者「長島の自然を守る会」(代表 高島美登里・山口県)ほか、研究者・地域住民の方々が登壇されます。

■授賞式・記念講演会

2012年1月22日(日)13:00〜 清澄庭園(東京都江東区清澄3-3-9/清澄白河駅徒歩5分)

参加費無料

申込み:担当窓口まで、お名前・電話番号・NACS-J会員か否かをお知らせください。

担当:管理部・田村
Eメール:tamura@nacsj.or.jp (※スパムメール対策のため、@を大文字にしています。小文字に修正してお送りください。)
TEL:03-3553-4101 FAX:03-3553-0139

13時  沼田眞賞授賞式

13時半 受賞記念講演  長島の自然を守る会 代表 高島美登里
「上関原発計画に向き合い、奇跡の海・長島の生物多様性の豊かさを守る」

14時半 記念講演 「長島・祝島の豊かさをひもとく」
「瀬戸内海の原風景を今に残す長島と祝島」
加藤真(京都大学教授、日本生態学会自然保護専門委員会)
「カンムリウミスズメ・海鳥の調査からみえてきたこと」
飯田知彦(鳥類・生態系研究者、九州大学農学博士)

15時半 パネルディスカッション「奇跡の海・長島のこれまでとこれから」
パネラー:高島、加藤、飯田、山戸孝(上関原発を建てさせない祝島島民の会)

17時  終了

「長島の自然を守る会」
山口県上関町長島の田ノ浦に計画されている上関原子力発電所計画(事業者・中国電力)によって、海域・陸域の豊かな生態系が失われることを危惧して、1999年に設立。自然科学の研究者や学会と連携した調査活動によって、新種の貝類や絶滅危惧種の発見、カンムリウミスズメ(国天然記念物、絶滅危惧U類)の周年生息の確認など、この海域がかつての瀬戸内海の原風景を残す重要な場所であることを明らかにしてきた。講演会、自然観察会やエコツアーなどを数多く開催し、自然保護の普及啓発に努めている。

本件に関するお問い合わせ先:
 日本自然保護協会(管理部・田村)  Tel:03-3553-4101

http://www.nacsj.or.jp/katsudo/numatasyo/2011/12/122.html
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2012年01月11日

トークイベント「原発反対30年!! 未来に輝け上関・祝島」

1/14横浜にて「原発反対30年!! 未来に輝け上関・祝島」
(脱原発世界会議2012 YOKOHAMA もちこみイベント企画)
転送・転載歓迎。

上関どうするネットでは、脱原発世界会議2012 YOKOHAMAへのもちこみ企画としてトークイベント「原発反対30年!! 未来に輝け上関・祝島」を開催します。
お誘い合わせの上、ぜひご参集ください。

1/8追記 ちらしができました。http://goo.gl/cDviSからどうぞ。pdfです。

■日時:2012年1月14日(土) 17:00〜18:30
■会場:パシフィコ横浜 3階 会議室313+314
■スピーカー
木村力さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会運営委員)
高島美登里さん(長島の自然を守る会代表)

最後の原発新規立地といわれる上関。予定地とされた長島田ノ浦周辺は、瀬戸内の原風景を残す自然環境豊かなところで、数多くのさまざまな希少生物が生息しています。

また、対岸祝島の人たちは自然と共生する暮らしを望んで、約30年もの間、上関原発計画に反対しています。

ところが、2011年2月、中国電力は警備員や作業員を大量動員して、田ノ浦の埋立て工事を強行しようとしました。そこに、3月11日東日本大震災が起こり、福島第一原発の爆発事故が発生したのです。

そのため、6月には山口県知事が中国電力に埋立て工事の中止を要請、その後、山口県、広島県、大分県の周辺自治体で、計画の中止あるいは凍結を求める意見書が相次いで決議されました。

にもかかわらず、中国電力はいまなお原発を推進する姿勢を崩さず、また、上関町長も12月の町議会で「福島を除いて判断すれば、安全は確保していると思う」という見解を述べています。

上関原発計画が進行するか否かは、今後の日本の原発のあり方に非常に大きな影響を与える問題であり、今、上関原発計画を白紙撤回することはきわめて重要な課題であると、私たちは考えています。

上関原発計画を完全に中止するために今後どうすればよいのか、山口県上関町から、上関原発を建てさせない祝島島民の会運営委員木村力さんと、長島の自然を守る会代表高島美登里さんを迎えて、上関現地の様子や、原発に頼らない暮らしを求めて取り組んでおられることなど、未来へつながるお話をしていただきます。


            記


脱原発世界会議2012 YOKOHAMA もちこみイベント企画


トークイベント「原発反対30年!! 未来に輝け上関・祝島」

■日時:1月14日(土) 17:00〜18:30
■会場:パシフィコ横浜 3階 会議室313+314
(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
(みなとみらい線・みなとみらい駅下車徒歩3分、またはJR線・桜木町駅下車徒歩12分)

■スピーカー
木村力さん(上関原発を建てさせない祝島島民の会運営委員)
高島美登里さん(長島の自然を守る会代表)

■参加費:無料
※この企画は無料ですが、「脱原発世界会議」は入場料が必要です。
(もちこみのイベント企画、ブース展示場にはどのチケットでも入れます)
 1月14日A券(開会イベント入場可)→ 2,500円(前売り1,900円)
 1月14日B券(開会イベント入場不可)→ 2,000円(前売り1,500円)
 1月14日・15日通し券もあります。
 詳細は http://npfree.jp/ をご覧ください。

■主催:上関原発どうするの?〜瀬戸内の自然をまもるために〜(略称:上関どうするネット)
■共催:上関原発を建てさせない祝島島民の会、長島の自然を守る会

■お問い合わせ:
Mail → dousuru_net@mail.goo.ne.jp
Tel. → 03-3357-3800(原子力資料情報室/担当:伴・永井)
ブログ → http://kaminoseki.blogspot.com/
posted by ウミスルメ at 23:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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